【コラム】テスト勉強のやりかた

いつものことなのに、

新鮮なことというのはあるもので・・・

佐久穂町議会議員になる前は、テスト範囲というのもは

実に日常のものであったのに・・・。

ここにきて初めて息子がテスト範囲を持ってきた。

親としてこれを眺めるのは初めてで、

仕事柄からも毎回毎回眺めるものなのに、

妙な新鮮感がある。

 

塾講師を20歳代で始めてから、

ずーっと聞かれる質問というか・・・

勉強の仕方がわからない。

テスト勉強ってどうやったらいいの?

 

理想論をいうと、

昔の剣豪みたいに、

いつ真剣勝負になってもいいように日頃から準備をする・・・

というか準備じゃなくて日常これ真剣勝負!

まぁ理念や理想を言うことは簡単だ。

やるのはゲキムズだけど。

 

で、

テスト勉強について現実的な話をすると、

できればテスト2週間前、少なくとも1週間前までには、

テスト範囲の問題集やプリントを1通りやっておく必要がある。

いやいや、そんな時間はない!

という返事が返ってくるのは容易に想像がつく。

うんうん、みんな中途半端に真面目だからね。

1通りということをガッツリ真剣に全力でやってしまうから、

時間が足りなくなってしまうんだ。

1回目というか1通り目は、実に問題を読んで3秒で答えられなかったらスルー。

それぐらいの軽さでいい。

重要なのは、できる問題とできない問題を選別することだ。

単なる選別作業にそれほどの時間は必要がないはずだ。

 

2週間前、それでも最低1週間前になったら、

そのさら~っとやった1回目の問題で、

正答できなかったスルーした問題を2回目・3回目とやって、

1つづつできない問題をできるようにしていく。

ここで重要なのは、

解説をしっかりと確認したり、

解き方や参考になる知識を指導者から学ぶこと。

ただ、答えを覚えるのも悪いとはいわないが、

せっかく不完全な学力なんだから、

その精度を上げるために深く学習したいものだ。

 

え?

深く学習するということがわからない?

これは実はとってもシンプルな方法がある。

それは、

解答ではなく、

問題の方に意識を向けることだ。

例えば選択問題の選択肢について必ず一言書き込むとか、

自分で問題を簡単な方向へと改題してみるとか、

問題文に使われている表現を教科書で探して線を引くとか、

解答を見ながら問題を答えるようにするとか・・・。

 

とにかく日頃から、

今の子どもたちはアウトプットの経験量が少ないと感じている。

わかることを優先させるあまり、

できるというところまで習熟させることを軽視している傾向がある。

この習熟がじつは子どもたちにとって面倒で辛い作業となる。

だから指導する側は、それによって、

学習すること全体が嫌いになったらどうしよう・・・

という不安のもと、

ついついそこを軽視するような指導になっているように思われる。

 

確かに、嫌いになったらやらないわけで、もともこもない。

その考え方は十分にわかるが、

で、その対応をした結果、

学習が好きになって学力が上がっているということにつながっているのか?

以前よりも全体的な学習の質は上がっているのだろうか?

好きか嫌いかのような不確定要素を、

確定要素に近づけられる方法論が本当に存在するならば、

私はぜひそれを知りたい!

お金を払ってでも知りたい。

もしそれができるならば、

おそらく世の中の恋愛というのはほとんどが成就していることだろう。

私は思うのだ。

そう、好き嫌いなどは学習を組み立てる根幹に置くべきではないと。

それは単なる回避の要素になっているにすぎない。

できないのは嫌いだからだという結論を導き出すにすぎない。

 

話を戻そう。

テストがペーパーの形式をとっている以上、

・・・その方法論に賛否や議論の余地はあると思うが・・・

その形式の中で一定の成果を挙げなければならない。

だから、学習方法はペーパーの形式に即して行われるべきであって、

ねっころがって教科書を読むことを否定するものではないが、

教科書を読んだところで、特に目立って効果的な成果が得られるとは思えない。

基本は、問題があってそれに答えがあるということだ。

だから、さらに学習を深めるためには、

問題に答えることから、さらに発展して、

問題を作るとか問題を検証するとか問題を研究するとか・・・

を行うことになるだろう。

 

もちろん理念は大事だ。

でも理念では現状を変えることはそんなに簡単ではない。

点数を上げたければ、

作問者になるための修行を積めばいいのだ。

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