【コラム】国語の点を上げるための読書

佐久穂学習倶楽部の夏期特訓。

英語・理科・社会とやってきて、

最後の国語を19日に前半80分×3コマを実施して、

のこりの3コマを22日に実施する予定。

せっかくだからこの機会に、

国語の学習について少し独り言を言ってみる。

 

よく、国語で点数が取れない子どもの親がいう。

うちの子は本を読むことが少ないから国語ができない。

これ自体はそんなに間違ってはいない気もする。

そりゃ本を読むという体験が多いに越したことはないだろう。

でも、それは私に言わせれば読まないよりマシ・・・

という程度のもので、

それほど決定打になるとは思っていない。

 

ましてや、国語の点数が取れないから、

国語が苦手で、

だから国語の成績を上げるために本を読む・・・

という選択をすることにそれほど効果はないと思っている。

そもそも本が好きではない子どもは、

読書量という基準において、

小さいころから本好きだった子どもに、

決して追いつくことはできない。

私に言わせれば、

国語の点数を上げるために、

本をたくさん読んでくださいという指導をする指導者は、

その人自身が国語が苦手か、

もしくは何もしなくても国語の点数をとってきた人に違いない。

指導というにはあまりにも稚拙だと言わねばならない。

 

そもそも、

小学校における国語の授業で、

高校入試レベルの国語の点数が上がることは、

ほとんどないと思っている。

中学校における国語の授業も、

もしかしたら指導者によっては同じかも・・・。

いやいや、

決して小学校や中学校の国語の授業をバカにしているわけではない。

それはそれで生きていく上で意味があることだ。

むしろ、学校教育における国語と、

ペーパーで行う国語のテストの間に乖離がある

と、言ったほうが正しい表現なのかもしれない。

 

ペーパーで行う国語のテスト・・・

すなわちこれが国語の成績を左右するわけだ。

ペーパーのテストでもっとも必要とされることは、

文章に書いてないことを是としない

という徹底した姿勢であると、

私は思っている。

そうしなければ、

国語の解答を1つに絞ることなど不可能だからだ。

 

解答が絞れなければ、マルバツが打てない・・・

つまり採点ができず、点数化もできないということになる。

まさにこれは国語のペーパーテストにおける、

最重要なルールとでも言えるべきものだと思っている。

 

ということは、

このルールを知らないで、

国語のペーパーテストというゲームをすることは、

野球のルールを知らないで、

野球の試合で勝とうとしてるのと同じだと言っていい。

バッターはヒットを打ったら三塁に走り、

Uターンしてホームに戻ってくれば、

2塁打で1点が取れる!

いや・・・そんなの認められないだろ。

まったくそのとおりである。

 

では、国語が苦手な子どもは、

点数を上げるためにどうしたらいいか・・・。

必ずしも最良であるとは思わないが、

本をたくさん読め!よりもマシなのが、

国語の問題を問いて、

模範解答がかけるようになるまで繰り返すこと!

だろうと私は思う。

 

本当は、模範解答の何が素晴らしくて、

どの要素が正解を正解たりえているのか・・・

ということを指導してくれる人がいればいいのだろうが、

そこは人材的にも時間的にも、

残念ながら現実的ではないのでここでは省いておく。

だから現実的な方法論としては、

物量作戦によって、

暗黙のルールを認識し、

出題者の意図を把握し、

本文の中から根拠を見つけ出して解答する、

という訓練をするということになる。

つまり、本を読むことではなく、

解答をつくることで、

得点をするための力を養っていくのが本筋だ。

 

さらに、おまけ付き。

例えば、中学生にとってみれば、

高校入試に使用されている文章というのは、

概ね適度な分量で適度な難易度のものが多い。

ひくつな言い方をすれば、

国語という教科に関わっている人が、

理解してほしい内容とレベルの文章を、

入試問題として採用しているわけだ。

そういった文章を自分で本屋や図書館にいって選ぶことなく、

ラクラクと手に入れることができるわけだから、

これほどオイシイことはない!

しかも、それがしっかりと読めているかどうかを、

問題を使って確認までしてくれるのだから、

読書という点でみても、

高校入試の問題を行うことは非常にメリットがある。

 

・・・まぁ、

自分の好きな分野を読めるわけではないので、

モチベーションの問題は大いにあるが・・・。

でもまぁ、

国語の点数を上げるという観点においては、

最良の読書であると私は思うわけだ。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました